バレエでおきる腰痛の症例集

新体操による腰痛

新体操での腰痛

 さいたま市 桐谷真優さま 14歳 新体操 2018年 10月

 

来院動機

1年位前から、体を後ろにそらせると右腰に痛みを感じるようになった。

整骨院に通っていたが症状の緩和が見られない。

今秋に新体操の大会が続けてあるので、なんとか症状を好転できないかと思い、バレエをやっている方を多く見ていることが決め手になり当院に来られた。

 

近い大会は1週間後、なんとか出場したいと希望されている。指導者であるお母さんと新体操談義をしながら施術開始。

 

施術経過

腰を反る動きのほかに、ねじる動作で痛みを感じる。

触診してみると、腰椎周りやお尻周辺の筋肉の緊張がすごい。

新体操もバレエと同様に、 反る動きに無理がかかると、この辺がとんでもないことになる。

 

1回目

後屈にかかわりの深い腰椎に対し下腿に、腰部外方の筋肉を緩める目的で殿筋をピンポイントで施術をする。

直後に痛みは消えた。

2回目

前回施術直後の大会は棄権したようだ(泣)(次週の大会がより重要なため、無理をせず。といった理由)

右側の強い痛みは消えたままだが、全体的にまだ症状がはっきりとある。

ただ、ストレッチの時に感じていた腰のゴリゴリする感じはなくなったという。

「6日後の大切な大会を思いっきりやりきりたい」 前回のツボは使わず、同じ臀部にある別のツボを使う。

3回目

練習4日間は痛みがなかったが、無理をする動作が多いためか症状が戻る。 10⇒6

仙腸関節が原因である可能性を考慮して、胸椎の可動性を出すため、手にあるツボに鍼をする。

また、後屈にかかわりのある。脛のツボに施術をした。

 

4回目

10⇒0

大会は痛みなく思いっきり踊ることができたようだ。

来院時も消失したまま、からだ全体的がフワッとした感触になり、腰椎周りの強烈な硬さもかなり緩和した。最後にもう一度調整して卒業。

 

考察

競技内容からくるものだが、バレエと比べ怪我のリスクが高い。

指導者であるお母さんによると、痛みを我慢しながら踊っているお子さんたちがかなり多いようだ。

クラシックバレエで痛みを抱えることもあるが、しっかり対処していけば2次的な症状まででることはない。

「できる限り痛みを重ねないようにケアしていきたいですね」とお母さんとお話しした。

後ろのカンブレで腰が痛い

バレエのカンブレで腰が痛い

患者

さいたま市 15歳 クラシックバレエ

 

来院動機

4ヶ月ほど前から腰が痛くなる。特に後ろのカンブレでつらい。

整形外科では「湿布していれば治る」 整骨院では「骨盤が歪んでるから気をつければ治る」と言われたが一向に良くならない。

バレエ教室の先生に相談し紹介された鍼灸院に通っても好転が見られない。

途方に暮れていたところ、インターネットで同じような症状で悩みを抱えていた方が、レッスンを再開されている当院の症例を見て来院された。

数ヶ月後には、バレエの公演を控えているので、レッスンを続けながら悩みを解消したい。

 

 

施術経過

からだを見てみると、症状のある左腰部が盛り上がっている。臀部の緊張・大腰筋の弱化・腰部の緊張などを認めた。

 

また、生理痛や頭痛もあるので同時に施術を行う

 

1回目
臀部の緊張に対し手に、大腰筋に足先からそれぞれ鍼をした。

直後「あっラクです」と症状の軽減があった。

 

2回目

直後の変化はあったが、レッスンをすると元に戻ってしまった。

肩甲骨の動きの制限が胸腰椎の可動を妨げていると考え、ツボを選ぶ。

直後の反応はいい。

 

3回目

戻る。。。

お母さんも不安になり、LINEや電話にて、「本当に治るんですか?」

と不安な様子。

 

4回目

仙腸関節に着目し施術を組み立てる。

直後の効果はいつもある。
5回目

前回から腰の痛みがほとんどなくレッスンができた。

レッスンを続けていくと腰の痛みがでて、来院時には、10⇒4

6回目

レッスン後は多少の痛みがあるが あまり気にならなくなった

 

その後、舞台前まで調整をして卒業。

頭痛・生理痛ともに良好である。

 

考察

施術直後はラクになるが、レッスンをすると元に戻ってしまうことはある。原因にアプローチができていない証拠。諦めずに通っていただき感謝である。

現役の頃からず~と痛かった腰痛

慢性的な腰痛、現役時代から抱えていた

東京都葛飾区 37歳 2018年3月 バレエ講師

来院動機

2週間前より、膝の裏に突っ張ったような痛みがでた。

曲げる動作では違和感くらいであるが、膝を伸ばす動作・ストレッチをすると切れそうな感じがする。

また、現役のころから長年にわたり悩まされていた腰痛も、併せてみてほしいと来院。

症状と施術経過

膝は上記のほか、左膝が軸になる動きで痛みがでる。

腰に関しては、反らしたり、脚を後ろに上げたりする動作、特にアラベスクをすると左腰部につまり感や痛みを訴える。

 

バレエダンサーは現役のころに何か故障があると、忙しさのあまり施術を後回しにしてしまう傾向がある。そして痛みを抱えたまま舞台に立つ、

「踊れないことはない」

この状態で繰り返すことで2次的・3次的な痛みに移行してしまう。いわゆる【かばってしまう】のだ。

 

1回目

膝裏のひきつれる痛みは、腰から来ていると仮定し、腰部に鍼。
片脚でルルべをしてもらうが痛みは感じない。ここはレッスンで様子を見てもらう。

次に、問題の腰である。。。 体幹後屈にかかわる臀部のツボにはり。

「あっ痛みがだいぶ減りました」

残った痛みに対し、腹部深層にある大腰筋を緩める目的で、足の甲にあるツボに鍼をする。

「気にならないです」

 

簡単なぎっくり腰程度であれば、前回の施術でするが、10年以上慢性化している腰痛は戻ってしまうことがよくある。 症状が1か月以上なくなるまでは継続的に来てもらう。

 

2回目
「膝はあれから何ともないです。」
「腰はやっぱり痛いですね、前回来た時よりはだいぶいい感じですが」

今回は前回とツボを変え、仙腸関節の動きを変化する目的の鍼。

もちろん後屈にかかわるところである。

まず手にあるツボに鍼。

 

そして、仙腸関節の左右の硬さを触診し緩める目的で肩甲骨内側に鍼。

3回目

「レッスン後に痛いことは痛いのですが、ひくのが早くなりました」

前回同様の施術と、関節の動きに着目し、可動域が拡大する手技を取り入れる。

 

5回目

「腰の痛みはだいぶ気にならなくなってきました。けど、からだのバランスにずれを感じます」 腰部外側の腰方形筋や腹筋の左右差をみて、それに関連するハムストリングスにあるツボ、また、腹筋の左右差を調整する下腿内側にあるツボに鍼をする。

 

8回目

「最近はレッスン後もあまり腰を気にすることがなくなりました」

 

施術間隔を2週間 ⇒ 1か月と伸ばし様子を見て、10回目にて卒業とした。

考察

今回のポイントは股関節の動きを改善したことにある。

痛みが腰に感じていても、原因が腰にあるとは限らない。

バレエは全身を使う、どこかをかばうことで、どこかに無理が生じてしまうものである。

元バレリーナの方は痛みに対して我慢強い。

「これくらいは経験済みよ、ほっておいても大丈夫、なんとかなる」

これみんな言うな~と悩み続ける私でした。