バレエで足の甲の痛み(中足骨の痛み)【症例集】

大人からバレエ 足の甲の痛み

東京都新宿区 50代 女性

 

来院動機

以前、開脚時の内ももの痛みで来院されていた女性。発表会のレッスンをしていたところ右足の甲が痛くなった。歩行でも痛みレッスンはお休みしている。

 

症状 足の甲と言っても、拇趾側や小趾側など様々、今回は小趾中足骨あたりに痛みがあるという。

施術内容

 

初回

臀部の筋緊張の左右差が大きい。また、ふくらはぎにも中足骨との関連を考慮し鍼をする。

その場の痛みは消失

 

2回目

施術直後は良かったが、レッスンをすると戻ってしまうため、体の軸を整える目的で肩甲骨内側にあるツボを使う。変化が見られないので、手技にて足関節の矯正も加える

 

3回目

まだ症状あり。 腰椎の動きが悪いところが影響していると推測し施術

 

4回目

前回後から歩行だけではなく、レッスンでトゥシューズを履きはじめたが、中足骨の痛みは出なくなった。

その後、3カ月経過したが再発はない。

 

考察

バレエをしていて中足骨の痛みで悩みを抱えるケースはよくある。湿布や安静にしていておさまるものは良いが、なかなかそうはいかない。ひとつの理由としては、引き上げが不十分で腰を過剰に使っていること。そのことで重心が小趾側に流れて負担がかかったことがあげられる。これを治していくには体のバランスや緊張を元に戻していく必要がある。

症例2 コンクールが一ヶ月後、足の甲が痛い

バレエコンクール直前 足の甲が痛い

患者

川口市 13歳 2018年2月

来院動機

1ヶ月前より足のこうに痛みが出るようになった。

整形外科を受診したところ、「骨には異常はありません。湿布をしてバレエは休むように」とのこと。

バレエ教室の先生に相談したところ「○○ちゃんや○○ちゃんもあそこの鍼灸院にいっているし一度見てもらったら」と紹介され来院に至った。

症状と施術経過

歩行では問題はない。

ただ、いろんな動作で痛みがでる。

特に、片足プリエで静止している時と、ルルベでゆっくりあがるときに強く感じる。

1回目

腓骨の問題と推測し鍼治療。

また、前脛骨筋の左右差が大きいのでそこに鍼治療。

2回目

症状は10→5

タンジュなど痛みの起きない動作もでてきた。

下肢全体の筋緊張を緩める目的で臀部。

土踏まずの緊張をとる目的で、脛骨内側に鍼治療。

3回目

10→2

ジャンプするとまだ痛みはあるものの、症状は軽減している。

6回目

10→0

経過良好のため卒業とした。

考察

コンクール間近で痛みがでて、お悩みの子供達は多い。

レッスンを休むことも症状によっては必要ではある。

一方で、休めない、休みたくないと思うのも当然の心理である。

当院ではレッスンを続けながらも、改善に導くことを第一に考えている。

今回も期待に応えることができて本当に良かった。

症例1 トゥシューズを履くと中足骨の痛が痛い

トゥシューズで踊ると足の甲が痛い

練馬区 15歳 クラシックバレエ歴10年

 

来院動機

週5でレッスンをおこなっているが、1カ月前より第2趾~4趾中足骨に痛みを感じるようになった。整形外科では「骨にヒビが入っているかもしれない」「腱鞘炎」と診断。

特に処置はないので、近所の整骨院に通っているが、なかなか症状が取れないので、バレエを専門にみている当院にインターネットを見て来院。

 

施術内容

鍼が苦手でどうしても無理(笑)というので、手技にて対応をする。疼痛誘発動作は足関節底屈とルルベ。

バレエで疲労のかかりやすい箇所と、筋緊張をみて筋膜へ施術をする。特に下腿(膝から下)の緊張を中心に施術。

身体の使い方の力みが顕著なので指導。胸郭を上げる癖もあるのでこれも伝える。

 

2回目

来院時には、ルルべOKトゥシューズOKなので卒業とした。

 

考察

中足骨は疲労骨折の起きやすい部位である。MRIを撮ってもその判別は容易ではない。当院でも、整形外科的検査で骨折の有無を見極める。今回は疲労骨折の心配はないと判断し、筋膜に介入した結果、早期に症状が消失した。

明京堂治療院