バレエによる膝の痛みの種類

ここでは数ある膝の障害についてお伝えします。

症状が一つに絞れることもありますが、複合的に出てきている場合もたくさんあると思いますので、参考までにとどめて下さい。

ここでは数ある膝の障害についてお伝えします。

症状が一つに絞れることもありますが、複合的に出てきている場合もたくさんあると思いますので、参考までにとどめて下さい。

半月板損傷

半月板損傷の写真

大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間には、半月板という軟骨組織があります。

膝関節を安定させる役割や、衝撃を和らげるクッションの役割を担っています。

半月板に断裂などの損傷が、MRI画像診断にて診断可能です。(レントゲンでは確認できません)

症状は、膝の中が引っ掛かる感じがする・膝が腫れる・ロッキング(曲げ伸ばしができなくなる)などです。

鵞足(がそく)炎、膝内側の痛み

鵞足炎の写真

鵞足(がそく)を形成する筋肉は、縫工筋(ほうこうきん)や薄筋(はくきん)や半腱様筋(はんけんようきん)の3つ。

この筋肉が過緊張を起こすことで、膝の内側の部分で擦れ、筋膜に分布している神経組織に反応して痛みがひき起こされます。

ジャンパー膝(膝下の痛み)

ジャンパー膝の写真

膝蓋靭帯炎ともいい、膝のお皿~脛骨(すねの骨) を結ぶ靭帯に微細損傷が起きている状態です。

同時に大腿四頭筋(太ももの前面)の緊張、脛骨の外方変位などが見られ治療ではこれを改善していきます。

腸脛靭帯炎(膝外側の痛み)

腸脛靭帯炎の写真

ランナーに多くみられる疾患ですが、バレエにおいても来院されます。

バレエでの来院は少ないですが、来院された例としては、外側半月板・膝裏の痛みと併発していることが多く見られます。

オスグット病

オスグット病の写真

成長期の小・中・高校生に多い疾患で、最初はスポーツの後だけの痛みから、膝を曲げることが困難になることも多くみられます。

成長痛の場合、骨の成長が止まるまで痛みを抑えるだけの施術を勧められることがありますが、筋骨格バランスを整えることで比較的早期の回復が見込めます。

タナ障害

タナ障害の写真

関節を形成する組織の一つ、「滑膜」が、膝蓋骨(お皿)と大腿骨の間に挟まって痛みが起きている状態です。

軽度~中度であれば施術での回復も見込めます。
しかし、重度の場合内視鏡下の手術が必要なケースもあります。

大腿四頭筋炎(だいたいしとうきんえん)

大腿四頭筋炎の写真

お皿の上が腫れた感覚から始まり、『ひっかかる』『音が鳴る』などの表現をされる方が多い。

安静にしていて治まることがありますが、骨盤や筋肉への施術をすることで再発が防げます。

変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)

割合として女性が多く診断を受けます。

推定では3000万人とも4000万人ともいわれていますが、そのすべての方に痛みがあるわけではないところがポイントです。

「変形しているから仕方ない」とあきらめず施術を受けることにより、痛みは緩和し動作もしやすくなることがほとんどです。

また、膝が腫れ炎症が強くみられることが多いですが、変形を進行させないためにも、早期の施術が望ましいです。

膝の不安定性について

グラつく・カクッと力が抜ける・外れる感じがする。

膝蓋骨(おさら)を安定させている、内側と外側の膝蓋大腿靭帯の緊張度が違う場合に起こります。

また、半月板の問題、周囲の筋肉の緊張がこれらの組織に対し影響し起こることもよくあります。

明京堂治療院